9. 主に前熟考期で用いる変容促進プロセス

【意識の高まり】 問題行動に関する情報が増えると同時に、問題行動についての意識が高まり、さらに問題行動に関する理解やフィードバックを得ようとすること。できるだけ一般論ではなく、要支援者自身が抱える健康上の問題に対して喫煙が与える悪影響に関する情報の提供を行うことが効果的。働きかけの具体例はこちら

【感情の吐露】 問題行動や行動の変化を起こすことに関係する情動的経験と、さらにその経験について信頼できる第三者に話すこと。喫煙行動の場合、家族などにその行動を非難されたり、禁煙するように言われたりした際の陰性感情、友人が重大なタバコ関連疾患に罹患あるいは死亡した際の恐怖、禁煙に成功した知人の話などを聞いた際の羨望感情などについて、第三者を相手に落ち着いて話すうち、潜在的に自覚していた行動変容の必要性に自ら気づくことができる。働きかけの具体例はこちら

【周囲への影響の再評価】 自身の問題行動が周囲にどのように悪影響を与えているかを考えたり、評価したりすること。喫煙の場合、主に受動喫煙による悪影響を指すが、タバコ代による経済的損失を含んでも良い。医療者は本人の問題行動を非難するのではなく、前向きな姿勢で禁煙支援の提供を申し出ることが大切。働きかけの具体例はこちら


     



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