11. (3)準備期

 準備期とは、禁煙のために必要な準備に取りかかった段階である。禁煙外来を自主的に受診した喫煙者は既にこのステージに立っている状態と考えられる。

 このステージの喫煙者は、「決意と宣言」のプロセスを用いて、要支援者は急速に自信を高めていく。




 

【決意と宣言】 問題行動を変化させるために、その人自身が主体的に選択を行ったり、周囲の人に自分の決意を宣言したりすること。まず必ず行う主体的な選択とは、具体的な禁煙開始日の設定である。禁煙外来を受診した患者は、通常直ぐに禁煙する覚悟を決めて来ているので、多くの場合、翌朝からないし当日を禁煙開始日に設定することになるが、誕生日や結婚記念日、元旦などの特別な日に設定することも効果的である。また、禁煙の方法には、医療支援を用いずに自力で禁煙する方法、カウンセリングを受けて禁煙する方法、および、薬物療法とカウンセリングの併用療法の3種類があるが、医療者は適切なアドバイスを与えながらも、要支援者自身に選択を促す必要がある。周囲への決意宣言も、要支援者自身が主体的に行うことで、自信の増大につながる。具体的な働きかけの例はこちら

 


ページトップへ戻る