1. 諸理論統合アプローチ(Transtheoretical Model)

問題行動を変容するための行動変容カウンセリングでは、過去に複数の理論が提唱されている。それぞれに良い点があるものの、いずれか一つだけでは、カウンセリングの実践には不十分である。プロチャスカらは

・ 変容ステージ理論 を扇の要として、
・ 損得勘定理論
・ 自信と誘惑理論
・ 変容促進プロセス理論

を統合した「諸理論統合アプローチ」を提唱した。この方法はさまざまな問題行動への応用が報告されているが、特に喫煙について広く研究・確立されており、カウンセリングの実践でも主流となっている。


本教材では、前半で上記の4つの理論について概説し、後半部分で各ステージ別に用いると良いカウンセリング技法を解説する。




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