(2)禁煙の実行・継続の支援
 妊婦・授乳婦においては、禁煙補助剤が後述するように、一般には使用することが難しい。そこで、禁煙したいと考えている妊婦には、禁煙を促すために、禁煙開始日を設定するとともに、禁煙にあたって妊婦が心配している点を聞き出し、一緒に解決策を考えること(問題解決カウンセリング・スキルトレーニング)が重要である。そのほか、指導者からの温かい励まし、家族、友人からソーシャルサポートを上手に受けるためのアドバイス、補助教材の提供などが禁煙に役立つ。
 禁煙の実行後は、禁煙していれば禁煙ができたことをほめ、禁煙継続をサポートする。禁煙していなければ、禁煙に踏み切れなかった理由や再喫煙した理由をたずね、どうすれば禁煙できるのか話し合う。本人の禁煙意欲が高い場合は禁煙開始日を再設定して禁煙の再チャレンジを促す。
 妊娠中に禁煙しても喫煙を再開しやすい。喫煙を再開しやすい時期は出産後と母乳授乳者では授乳終了後である(図表9,10)。出産後も電話によるフォローアップのほか、医療機関への受診や乳幼児健診など各種の機会を用いて禁煙が続くように継続したフォローアップが必要である。





ビデオ視聴
  米国がん協会製作ビデオ「Make Yours A Fresh Start Family」


「4.禁煙する意思がある妊婦への指導例」




「5.禁煙する意思のある幼い子どもを持つ母親への指導例」


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