3.再診治療
 保険による禁煙治療の場合、再診治療は2週間後、4週間後、8週間後、12週間後の計4回となる。ここでは、初回治療から2週間後の再診1、4週間後と8週間後の再診2と3、12週間後の再診4に分けて治療内容を紹介する。

■再診1(初回治療から2週間後)
 主な内容は、(1)禁煙状況や離脱症状に関する問診、(2)呼気一酸化炭素濃度の測定と説明、(3)禁煙継続にあたっての問題点の把握とアドバイス、(4)禁煙補助剤の選択と説明である。
 禁煙してから間もない時期なので、離脱症状や禁煙補助剤の副作用、吸いたい気持ちの対処法などを確認することが中心となる。

(1)禁煙状況や離脱症状に関する問診
 前回の治療からの経過を確認する。患者が禁煙している場合は、禁煙に踏み出したことを、さらにその禁煙が続いていることを労い誉める。そして、この2週間の離脱症状の有無、その内容と症状の程度、離脱症状への対処方法、禁煙補助剤の使用状況と副作用などを把握する。その際、記録用紙を見ながら情報を聞き出すようにすると効率的である。

下記に医師のセリフ例を示す。
◆「記録をつけて頂いている禁煙手帳を見せて下さいね。○月○日から予定通り禁煙に
 入られたのですね。今日で、禁煙してちょうど14日目ですね。本当によく禁煙されまし
 たね。」
◆「ニコチンによる離脱症状はどうでしたか。この2週間の状況を教えて下さい。」
◆「離脱症状が強く出なくて良かったですね。でも、イライラすることがあるとタバコを
 吸いたいっておっしゃっていましたね。そんな時にはどうされていましたか?」


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