5.禁煙とメタボリックシンドロームにおける効果
35〜65歳の男女健康診断受診者5,033例を対象にメタボリックシンドロームの有病率に対する喫煙の影響が検討され(文献13)、メタボリックシンドロームのリスクは喫煙者では喫煙本数が多いほど上昇し、1日10本以上では非喫煙者に比べてメタボリックシンドロームのリスクが有意に高いことが報告された。一方、禁煙者では禁煙後の年数が長くなるほどメタボリックシンドロームのリスクが低下していることも示されている(図10)。
引用文献
13) Ishizaka N, Ishizaka Y, Toda E, et al. Association between cigarette smoking, metabolic syndrome, and carotid arteriosclerosis in Japanese individuals. Atherosclerosis 2005; 181
(2): 381-8